ミシュランからグラベルロードバイク用タイヤ登場【MICHELIN POWER ADVENTURE】日本正規代理店担当者に特徴や魅力を聞いてみた!!

創業1889年のミシュランからグラベルロードバイク用タイヤのMICHELIN POWER ADVENTURE(ミシュランパワーアドベンチャー)が登場。

日本で正規代理店を務める株式会社日直商会の藤ヒロさんにミシュランブランドについて、今回のMICHELIN POWER ADVENTURE(ミシュランパワーアドベンチャー)について、どんな特徴があるのかどんな人をターゲットにしているのかお話をお伺いしました。

インタビュワーには、自転車業界で活躍中のグラベルロードバイクにハマっている今田イマオさんです。

MICHELIN グラベルロードバイク用タイヤ特徴 — MICHELIN POWER ADVENTURE(ミシュランパワーアドベンチャー)

株式会社日直商会とは

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株式会社日直商会の創業は1908年。

取り扱う商品は自転車の用品部品。

創業時の画像世界中から良いものを厳選して輸入卸を行う、自転車専門の会社です。

当社が日頃意図していることは、自転車を通して、健康な身体はもちろん、精神も充実した日々を過ごす生活トレンドを提案していくことにあります。

多くの人に「古くて新しい」自転車の再発見をしてもらいたいと考えています。

現代の人々は多様なライフスタイルをもって行動しています。

自転車はその生活を誰よりも個性的で、より魅力的な暮らしに彩るポテンシャルを秘めています。

当社は欧米の伝統的なブランドはもちろん、新興ブランドとの強固な関係を基に、自転車の伝統や文化豊かな欧米で感性の磨かれた「センスのある」製品や、厳格に生産管理された高品質のアジア生産品などを、全国の販売店を通して我が国のサイクリストにお届けしています。

MICHELIN(ミシュラン)とは

ミシュランの創業は1889年。

フランンスのクレルモンフェランで農機具やゴム製品の製造販売を行っていました。

ある時、ひとりのサイクリストが、パンクをした自転車用のタイヤを修理するために、ミシュランの工場を訪ねたことで会社は大きな転機を迎えます。

当時の空気入りゴムタイヤは乗り心地は良いものの、木製のリムに糊付けされたタイヤは、ひとたびパンクをすると修理に何時間も要するものでした。

そこでアンドレとエドアール・ミシュラン兄弟はデモンターブルというリムから取り外しができるタイヤを開発。修理に要する時間は15分ほどとなり、これが現代のクリンチャータイヤのベースとなりました。

今でこそ巨大な総合タイヤメーカーとなったミシュランですが、その始まりは自転車のタイヤからでした。

ミシュランがグラベルロードバイク用タイヤを出した狙いを教えてください!!

ワークマン公式アンバサダー今田イマオ — 今田イマオ/ワークマン公式アンバサダー

よろしくお願いします😊藤さん写真の癖が強いです(笑)冗談はさておき、今回はミシュランからグラベルロードバイク用タイヤのMICHELIN POWER ADVENTURE(ミシュランパワーアドベンチャー)が登場しました!!魅力やどんなブランドなのか教えてください。

イマオさんよろしくお願いします!ミシュランは総合タイヤメーカーです。自転車のタイヤであれば、小径車から街乗り、競技用のロードやMTBまで。また、オートバイや自動車など、あらゆるジャンルのタイヤを製造しています。近年、ヨーロッパを起点としてグラベルライドの需要が高まっているのは周知のとおりで、例えばカンパニョーロはグラベル用のグループセットEKAR（エカル）をリリースして、グラベル用ホイールも各メーカーから相次いで発売されました。自転車メーカーからもグラベル用フレームが数多く発売されています。

どんな狙いがあり、どの辺をターゲットにしているのか、またヨーロッパや世界のグラベルロードバイク情勢を含めて教えてください!!

このムーブメントに呼応して、タイヤメーカーもグラベル用タイヤを発売するようになりました。ミシュランは先行してグラベルに特化したPOWER GRAVEL(パワーグラベル）を発売していますが、彼らがグラベルタイヤをリリースするのは、急成長するこのジャンルへの対応です。自転車趣味の多様化により、乗り方や使い方も様々となり、ニューモデルのPOWER ADVENTURE(パワーアドベンチャー)は、コアなグラベルライドではなく、舗装路を快適に走ることができる一方、ダートでのパフォーマンスも高いタイヤとして開発されました。

グラベルロードバイクが世界的に急成長しているジャンルってことですよね!!今回のMICHELIN POWER ADVENTURE(ミシュランパワーアドベンチャー)の特徴や価格について、もっと教えてください。

MICHELIN POWER ADVENTURE(ミシュランパワーアドベンチャー)の特徴や価格について

MICHELIN POWER ADVENTURE

ミシュランの自転車用タイヤは下記の 4 カテゴリーに分けられています。

RACING LINE:プロフェッショナルライダーのためのハイエンドタイヤ
COMPETITION LINE:競技者やハードユースのユーザーに向けたタイヤ
PERFORMANCE LINE:トータルバランスに優れたスポーツ用タイヤ
ACCESS LINE:用途に特化した各カテゴリーのエントリータイヤ

ミシュランの代名詞といえるPOWER CUPは、レーシングとコンペティションライン、LITHION3 はパフォーマンスライン、DYNAMIC SPORT はアクセスラインに分類されています。

そして、今回ご案内するグラベル系ニューモデルのPOWER ADVENTUREは、ハードユース向けのコンペティションライン。

それでは競技用かといえば、必ずしもそうではありません。

ミシュラン　グラベルロードバイク用タイヤ特徴価格 — ブラック 700x30C(330g)、700x36C(395g)

ミシュラングラベルバイク用タイヤ自転車価格 — チューブレスレディケーシング: 3x100TPI

ミシュランのグラベル系タイヤラインアップにはPOWER GRAVELがあります。このタイヤはグラベルロードに最適化されたものですが、POWER ADVENTUREは少々キャラクターが異なります。

センターにスリック、サイドにブロックパターンを持ったハイブリッド・トレッドデザイン。その内側にはケーシング全体をカバーして、サイドカットによるパンクのリスクを軽減するBEAD TO BEAD SHIELDが奢られています。

そんな POWER ADVENTURE が得意とするのは、舗装路やライトなグラベル。

想定されるユーザーは、普段は舗装路中心のライドで、時にはグラベルも走るサイクリストです。

そしてミシュランは、このモデルにタイヤの性能を大きく左右する最先端のテクノロジーを投入しました。

それはタイヤのコンパウンドに、近年のミシュランがジャンルを超えて幅広く採用するGUM-X TECHNOLOGYを選んだことです。

このコンパウンドは路面状況に左右されない転がり抵抗の軽減と、固い路面のグリップで評価の高い、MTBエンデューロ系ハイエンドタイヤの技術を使ったもの。

トレッドのデザインやBEAD TO BEAD と組み合わせることにより、POWER ADVENTURE は、舗装路はもとより、グラベルシーンにおいても、競技者やハードユースのユーザーも満足する仕様となりました。

POWER ADVENTUREがコンペティションラインにカテゴライズされるのは、ミシュランがこの成長性著しいグラベル系のマーケットに対して大きな可能性を見出し、上質で高性能なモデルを投入して市場の活性化を図る狙いがあるからです。

POWER ADVENTURE は、自転車趣味の多様化によって、新たな道に漕ぎ出すサイクリストのため、世界中の道という道を知り尽くしたミシュランが送り出す最高のタイヤです。

どんな人に使ってもらいたいタイヤですか!?

自転車趣味は裾野が広がり、楽しみ方もそれぞれとなりました。グラベルは我が国においても注目が高まっているジャンルですが実際問題、グラベルだけ走るよりも「舗装路中心でダートも走る」ユーザーが数多く存在します。ヨーロッパでもフィールドまで自走してダートを楽しむユーザーが多く、これは日本にも当てはまります。

取扱専門店で見る

そこで、ミシュランはPOWER ADVENTUREのトレッドデザインをセンターがスリックでサイドにブロックパターンを配したハイブリッド・トレッドデザインとしました。タイヤのコアテクノロジーたるコンパウンドに、路面状況に左右されない転がり抵抗の軽減と、固い路面のグリップで評価の高い、MTBエンデューロ系ハイエンドタイヤの技術を使ったGUM-X TECHNOLOGYを採用。また、タイヤの内側に配されたBEAD TO BEAD SHIELDは、サイドカットによるパンクのリスクも軽減しています。

そして、これらの仕様はハイエンド寄りのものです。では、どんな人に乗ってもらいたいかといえば、シンプルに既存のサイクリストやグラベルライドに興味を持ったユーザーです。そこには最初からグラベル専用タイヤを選ぶのではなく、舗装路ライドも楽しく走れるタイヤを選んでもらい、なおかつそれが上質で高性能なタイヤであれば、楽しいグラベルライドの入り口になる。そんな思いがあります。

どこで購入することができますか!?

全国の自転車販売店でお買い求めいただけます。詳細へ

実際にMICHELIN POWER ADVENTUREのグラベルタイヤで100km走ってみた!!

今田イマオさんに実際にMICHELIN POWER ADVENTURE(ミシュランパワーアドベンチャー)のグラベルロードバイク用タイヤを履いていただき、100km走ったインプレッション、感想をお聞きしたいと思います!!

未舗装路(約40km走行)

MICHELIN POWER ADVENTUREのタイヤには30mmと36mmの2種類があります。今回は30mmのグラベルタイヤを装着して、砂利道をガッツリ走る人目線ではなく、街乗りから軽いオフロード走行まで楽しみたい人向けに、舗装路60km、未舗装路40kmを走ったインプレッションを紹介したいと思います。

グラベルタイヤの中でも、タイヤ幅30mmは細い方です。砂利道を走る前までは、タイヤが細すぎてグリップ力が低いのではと思っていましたが、実際に走ってみるとすぐにそんなことはないと感じることができました!!また、今回はチューブレスではなく一般の方が運用しやすいチューブ対応をしています。そのため、空気圧を極端に下げることはせず5.5気圧で走っています。極端に空気圧を下げることはしていませんが、跳ねることなく安定して走れました。

ただし細かすぎる砂利や砂の箇所を走る際は、タイヤ細いので埋まりやすいので注意が必要です。

舗装路(約60km走行)

コンセプト通り、普段は舗装路を走る人が多い人や住環境によって舗装路を走って未舗装路エリアに向かう人にとっても、気持ちよく走ることができるタイヤです。ロードバイク用タイヤほどではありませんが、それでも速度よく走ってくれます！また、ロードバイクからグラベルロードバイクに乗り換えた人にもおすすめで、走り出しが軽く速度が乗った時も気持ちよく走ることができます。

最後に一言

ミシュランは、単にタイヤの製造をするだけではなく「モビリティへの貢献」を会社の使命としています。人と経済の発展にモビリティは欠くことのできない要素です。ミシュランガイドもこの理念の上にあるもので、元々はドライバーのためのロードガイドでした。モビリティは人の血管のようにつながる道路を活かすもので、それゆえミシュランは世界中の道を知っています。たとえ地図に載らないようなグラベルロードも彼らは知っているのです。POWER ADVENTUREは、自転車趣味の多様化によって、新たな道に漕ぎ出すサイクリストのため、世界中の道という道を知り尽くしたミシュランが送り出す最高のタイヤです!イマオさん、今回もありがとうございました😊

今まで通り過ぎていた道や、ロードバイク用タイヤだと通ることを諦めていた場所でも、MICHELIN POWER ADVENTURE (ミシュランパワーアドベンチャー) なら気にせずに連れて行ってくれます！ハードなグラベルコースでない限り、個人的には30mmで充分に走れるタイヤだと思いました😊色々と教えていただき、ありがとうございました！